インド洋での海上自衛隊の給油実績

インド洋での海上自衛隊の活動の意義 2005.9.19. (あかはた新聞より抜粋)

 「海の上の無料ガソリンスタンド」
   インド洋で給油活動をしている海自艦船はこう揶揄されてきました。
 アフガニスタンでの米軍の「対テロ」報復戦争を支援するため2001年12月から始まった給油活動では、
これまでに161億円もの予算が投入され、米軍艦船などに543回・約41万klの燃料を提供してきました(2005.8月末現在)。
 今年8月の給油量は1千klで、最も多かった02年3月(4万kl)と比べて40分の1。
回数も6回にとどまり、最高だった03年5月(32回)の5分の1以下になっています。
 「需要」の激減に伴って、海自艦船の態勢も規模が大幅に縮小されています。
 開始当初は、補給艦2隻・護衛艦3隻の5隻態勢で、米軍などを支援してきました。
しかし、02年12月には補給艦1隻・護衛艦2隻の3隻態勢になり、さらに今年9月からは補給艦1隻・護衛艦1隻の2隻態勢になっています。

 このほか、テロ特措法に基づき航空自衛隊の輸送機が米軍物資などの輸送を実施してきました。
 これまで在日米軍基地間の国内輸送は272回、在日米軍基地とグアムなど海外との間の国外輸送は15回にのぼります(5月16日まで)。
しかし、5月末からの3ヵ月半では国内輸送は10回にすぎず、国外輸送は一度も行っていません。
 インド洋で海自艦船が給油を行っている米軍艦船などは、テロリストの海上移動などを防ぐ「海上阻止作戦」(MIO)を実施しているとされています。
 しかし、作戦の詳細は一切公表されず、何人のテロ容疑者が捕捉されたのかも明らかにされていません。
このため作戦の効果自体が疑問視され、政府・与党内からも「油の垂れ流し」という批判が出ています。

 「国際テロの防止と根絶」という法の趣旨さえ逸脱し、インド洋の海自艦船が米軍のイラク戦争やそれに続く軍事占領を支援してきたことも明るみに出ています。
 02年12月には、イラク戦争の支援を狙いにして海自主力艦のイージス護衛艦を派遣。03年2月には、海自補給艦が米海軍の補給艦を通じイラク戦争に向かう米空母キテホークに間接給油を行いました。
 同年12月には、イラク占領を支援するため、ペルシャ湾に展開した強襲揚陸艦ペリリューなど3隻にも給油しています。

 インド洋への海自派遣部隊が作成した複数の活動報告書のうち、
イラク戦争直前の時期に派遣された第4次部隊の報告書は、「成果」の一つとしてこう書いています。
 「既に(海上自衛隊と)緊密な連携とインターオペラビリティ(相互運用性)を確立した米第 7 艦隊ではなく、
(中東担当の)第 5 艦隊との間で作戦上の相互依存関係を深めたことは、日米同盟の更なる深化に寄与した」とし、
地球規模で展開する米軍との一体化を図り、「日米同盟」をさらに「深化」させている。



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